2021年度農理工学際連携コース発表会を行いました(2021.12.15)

2021年度農理工学際連携コース発表会を行いました(2021.12.15)

農理工学際連携コース交流会は屋外で学生同士が交流しながら研究発表を行う星空ゼミとして始まりました。
今回は講堂での発表、オンライン配信の併用による形式で開催しました。企業、アカデミアで活躍されている理工学部(応用生物科学科)卒業生と学術成果をもとに起業された先生を講師としてお招きしてご講演いただきました。

講演1では、株式会社カネカの濱田晴康先生に「茎頂組織をターゲットにした培養不要で汎用性のある植物の遺伝子改変技術の開発」および「民間企業で研究するというキャリアについて」をお話いただきました。
最先端の技術開発のみならず、大学で博士号を取得してから民間企業で研究するというキャリアをご紹介いただき、学生も熱心に耳を傾けていました。

講演2では、ミシガン州立大学の諸橋賢吾先生に「異文化横断の秘訣:サイコロは自分で振れ!」というタイトルでお話いただきました。
異文化環境に身を置くだけで創造力を高めることができ、異文化の集まりである学際連携コースに所属している学生の皆さんはすでにその力が身についているという力強いお言葉もいただけました。

講演3では、アクプランタ株式会社社長の金鍾明先生に「基礎植物科学の成果でまじめにSDGsの達成を目指す」というタイトルでお話いただきました。
酢酸という身近な物質が植物の熱と乾燥に対する耐性にとても重要な役割を果たしているという興味深い発見についてご説明いただき、さらに、その学術成果から発展してベンチャー企業を立ち上げ、世界の乾燥地域での食糧生産や植林など環境改善に大きく貢献していることを教えていただきました。
その後は学生からの熱心な質問で質疑応答のセッションも大いに盛り上がりました。

英語でのショートプレゼンテーションでは50人ほどのコース学生、コース加入希望の研究室4年生が口頭で発表を行いました。
ネイティブの先生方に発表について全体的な講評いただき、自信をもち、落ち着いて、ゆっくり前を向いて話す、スライドに文字を詰め込みすぎないことなどをアドバイスいただきました。

最後に、ポスターセッションを行いました。
対面でこのようなセッションを行うのは1年以上ぶりでしたが、ディスカッションで大いにセッションが賑わい、コース内での分野の枠を超えた学生、教員どうしの交流を深めることができました。

ポスターセッション優秀賞受賞者

<最優秀ポスター賞>
池内 亨

<優秀ポスター賞>
大平 希
栗原 稔幸
篠田 真実子
竹池 和馬
中澤 裕
藤巻 静香

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